Haasの授業について (秋学期前半振り返り)
少し前だが、秋学期の前半が終了したので振り返ってみる。
秋学期は前半 (Fall A)と後半 (Fall B)に分かれており、秋学期は全て必修科目を受ける。
前半は、統計(Data & Decisions)、ミクロ経済(Economics for Decision Making)、組織論・リーダーシップ(Leading People)、コミュニケーション(Leadership Communication)の4科目。
最初の3科目は週に2コマあり、これが7週間あるので、計14コマ。コミュニケーションは週1回。
時間割はこんな感じ。
Mon | Tue | Wed | Thu | |
9:00-11:00 | Data | Microecon | Data | Microecon |
14:00-16:00 | Leading People | Leading People | ||
18:00-21:00 | Lead Comm. |
最初これみた時、「まじ、あんな高い学費払ってこんだけ?」という感想だったが、いざ始まってみると、なんだかんだ時間がない。
授業で扱うトピックとしては、回帰分析やら価格差別やら日本の大学で学部生が学ぶものと被るかもしれないが、MBAならではなんだろうなと思うのが以下の点:
1)より実務に結びついている:統計のテストの問題文でも「あなたは部品メーカーの工場の品質管理をしています。」というような、ビジネス上のシチュエーションが取り入れていたり、課題の読み物もEconomistやらHarvard Business Reviewやらリアルな内容なので、授業で学ぶことが実世界でどう使われているかがイメージしやすい。また、各科目のタイトルにあるように、理論を覚えるというより、それを持ってどう応用(例えば意思決定)するかということに重点が置かれている。
2)生徒がそれぞれの経験を共有する場が多い:経済学のコンセプトがどのように自分たちが働いていた企業で使われていたなど実例がでてくる。アフリカでビジネスやってるやつから、Start Upのエンジニアやってるやつまでいろんな生徒が集まっているので、視野が広がる。
3)科目間のつながりがある:Data & Decisionsで学んだ回帰分析をLeading Peopleでの実験の分析に使ったりと、横のつながりが感じることができるのは楽しい。
レクチャー、ケース、ディスカッション、プレゼンテーションなど、各授業いろいろな手法が取り入れられていて、大変だったが、いろいろなことを学べた秋学期前半だったと思う。
ちなみに授業の間の時間は、グループワーク(グループで一つのレポートを提出)や復習など勉強、クラスメートとのネットワーキング(雑談)、就活準備、各クラブ主催のセミナーやパネルディスカッションなどの参加に使っている。
このセミナーはほぼ毎日何かしらおもしろそうなのがやっているので、すぐ予定が埋まってしまう。最初のうちは時間の使い方のバランスを見つけるのが難しく、なので、特に1年生は大変と言われるのだと思う。
秋学期前半が終わると、各社の会社説明会やキャリア関連のセミナーが行われるCareer Weekがある。社費の人にとっては、秋休みのようなものだが、私は職を探さなければならない。
そしてその翌週からFall Bがスタートする。(科目は、会計、ファイナンス、マーケティング。)
ちなみに各科目の内容は以下の通り
[Data & Decisions]
基本的な統計学で、基本的なところから、区間推定、検定、回帰分析までをカバー。上にも書いたが、と同時に、統計処理がどのように使われているかも(特に最近のビッグデータやマシンラーニングにおいて)紹介しながらの授業だったので、とても面白かった。
[Leading People]
組織論・リーダーシップで、交渉、採用、評価、モチベーション管理、アントレプレナーシップなど、組織をマネージしていく上で大事な要素を幅広く学んだ。一番多く時間がさかれていたのは、バイアスについてで私たちは無意識にさまざまなバイアスを持っているということをしっかりと認識することができた。
[Economics for Decision Making]
ミクロ経済。限界費用・限界収入、価格差別、完全競争、独占市場、寡占市場など基本的なことを幅広く学ぶ。プロジェクトとして、ある企業とその企業のある商品を選び、その商品の最適な価格戦略について提案した。
[Leadership Communication]
別記事で記載。