Haasの授業について (Leadership Communication 2)
Leadership Communicationの授業の続き(以前の記事はこちら)。インプロバイゼーション(Improvisation)という考え方について。
直訳すれば「即興」だが、演劇や演奏の技術というより、生き方・考え方だとこの授業に出て思った。
Improvisationにはいくつかのコンセプト(例えば準備しすぎない、何事もとりあえず始めてみるなど)があるのだが、その中心のコンセプトが、”yes and”というもの。違う意見・考え方に対してnoと否定するのではなく、"yes and"(それもそうだし、こういった考えもあるのでは?)と一旦受けいれること。
Leadership Communicationの授業では、スピーチの前後にいろいろなImprovアクティビティを各セッション2、3つやるのだが、この"yes and"の力を感じたアクティビティを紹介する。
ペアになって、あるお題に対してお互いに一言ずつ言い合って、2人でストーリー作っていく。1回目は、相手が何か言った後に自分はnoと否定から始め新たな提案をする(例えば、「休み中に行きたい旅行先」というテーマで、相手が「カナダに旅行にいこうよ!」と提案したら、こちらは「嫌だな少し近いから、ブラジルはどう?」といったイメージ))。2回目は相手の提案に対し"yes and"と言ったあとに提案をする。
結果、1回目は結局旅行先の合意に至らず堂々めぐりだったが、2回目は旅行先も決まったし、あれもやろう、これもやろうという形で話がどんどん広がっていった。
noということで、自ら可能性を狭めてしまっていたんじゃないかなと思った瞬間だった。
こういうアクティビティを繰り返すことで、恥ずかしさの解消やアドリブ対応力を訓練するなどの学びもあったのだが、一番の気づきは、ありのままを受け入れることがとても大事ということ。これは暗闇でアクティビティを行うダイアログ・イン・ザ・ダークに参加した時にも感じたことだが、目の前のことを五感を使ってそのまま受け入れることで、視野が広がって可能性が広がるのだと思った。
もちろん交渉の場などimprovが使いにくい場面もあるし、実践するのは難しいのだけど、出来るだけ、日々もいろんなことを素直に、ありのままを受け入れながら暮らしていきたいと思った感じた。
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こちらの写真は、隣町の即興劇を見にいったときのもの。
客からキーワードをいくつかもらい、それを基にコメディストーリー組み上げていく。
無茶振りにちゃんと面白く回答したり、いろんな方向に進んで行くんだけど最終的には綺麗にまとまったりと、すげー!と思いっぱなしの2時間だった。