You Only Haas Once: UC Berkeley MBA留学記

"You Only Haas Once" (人生でHaasは一度きり)という造語です。2017-2019年のHaas School of Business, UC Berkeleyでの生活や感じたことをつらつらと書いてみます。

MBA留学はどうLife Changingなのか

MBAプログラムが始まって1ヶ月が経った。Haasでは秋学期が前半と後半に分かれており、その前半の半分が終わったところだ。(具体的な科目はこちら

「MBAはLife Changingな経験だ」ということはよく聞いていたけど、具体的にどうやって変わるかはということは、こちらにくるまでいまいちイメージが湧いていなかった。

が、授業やキャリアセミナー、そして何よりクラスメートとの出会いを通じ、どうやって変わるのかが少し見えてきたような気がするので、記してみる。

 1. 新たな世界を知ることができる

授業では、年齢・バックグラウンド・国籍の異なるクラスメートが各々の経験をもとに発言をすることがよくあるし、授業外にも自分の人生について語り合うセッションなどがある。すると自然と、自分が想像していなかったような辛い経験をした人や、めちゃくちゃ面白い仕事をしている人の話を聞くことができ、視野を広げることができる。

 

2. ポジティブフレーミングで考えるようになる

キャリアセミナーで講師の方が就活について、「『夏休みにインターンしたが、ここで正社員として働きたくないと思った・または正社員ポジションがもらえなかった』という場合、どうしても失敗と考えがちですが、それはむしろ働きたいと思う会社・職業の仮説を立てるための材料得られたとプラスで考えましょう。人生の終わりではありません。また仮説をたてて、検証作業(インターンや情報収集)を進めていきましょう。」と話していた。

今言われれば当たり前じゃんと思うが、私含むほとんどが無職なので、就職活動に対して相当な不安を抱えている。この話で少し肩の力が抜けたし、ともかく悩んでいる間に一歩一歩前に進んでいこうと思った。コップに水が半分あるときに「まだ半分もある」と思った方が生きやすくなるし、そう思う癖をつける訓練ができるのだと思う。 

 

3. ありのままで生きようとする

前の記事にも書いたが、入学時のオリエンテーションなどで、「自分が本当にやりたいものはなんですか」という問いがよく出ていた。結局ほとんどの場合、前の仕事や人生に満足していない人がMBAにくるので、この問いに真摯に向き合う人がとても多い。「今お金と権限があったら何をしたいのか、限りあるの人生の中で自分は何を成し遂げたいのか。」そんなことを悩み、恥ずかしがらず相談しあえる環境がHaasにはあるし、だからこそ自分のPassionに従って生き始めることができるのだと思う。またリスクも取れる環境にあるので、新たなことに挑戦をして自分のPassionも模索することができる。

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ぶっちゃけ、これらのことは日本にいながらでもできなくはない。でも言うは易く行うは難しで、日本で働いているとどうしても他の国や文化の価値観に触れる機会は限られるし、また毎日仕事に追われているとどうしても視野が狭くなってしまう。職場でミスすると査定に響くのでどうしてもリスクを取らなくなる。

環境が変わらないとなかなか人も変わらないと思う。日常から離れた、失敗しても良い、改めて世の中や自分を見つめることができて、周りもサポートしてくれる環境だからこそ、自分の人生を変え始めることができるのだと思う。